白球回想 夏の兵庫大会史
兵庫球児100年のあしあと 51
第95回大会は西脇工業が、第96回大会は神戸国際大附属が初優勝。
2校が新たな甲子園の扉を開いた夏。
この2大会決勝もテレビで観戦した。
第95回大会は、西脇工業の選手たちの笑顔が印象に残る決勝戦だった。
笑顔って凄く大きな力を集める・・・
「負けることへの怖さはなかった」
挑戦の決勝戦、笑顔が肩の力を抜いてくれたのかもしれないな。
この舞台で戦えることを楽しんでいるように私には見えた。
印象深い、いいチームだった。
初出場の甲子園では、1回戦 石見智翠館に4-1で勝利。
2回戦 木更津総合に3-1と惜しくも敗れたが、47000人もの観客が見守る中、
西脇工業球児たちは、甲子園で野球ができることを楽しんでプレーしていたように見えた。
2017年秋季県大会準優勝 明石商業との接戦の決勝戦 3-2
2018年春季県大会 4強 市立尼崎との3位決定戦 5-4
と、今チームも強さが光る。
もうすぐ始まる兵庫の夏でも、またあの時のように笑顔を力に変えて2度目の甲子園へ!
第96回大会は、神戸国際大附属が悲願達成。
記事にもあるように、春の大会で心配になったエース黒田投手の復活が嬉しい国際の夏だった。
「投げれることが楽しい」
社との準決勝を観戦に行き、言葉の通り黒田投手の自信に溢れた投球、表情が印象に残る。
決勝を戦った三田松聖も力強い夏だった。
決勝こそ大差の対戦になったが、4回戦まで無失点勝利。
5回戦の東洋大姫路戦は1得点を争う大接戦となった。
準々決勝 市立西宮を3-1で勝利し、準決勝 関西学院戦では延長10回に
接戦を勝ち抜いてきた力を発揮し3得点 さすがの強さを魅せ初の決勝進出を決めた。
この夏は私にとっても、中学1年生から知る多くの選手たちの最後の夏を見届けた
忘れ難い思い出深い大会だった。
2014夏☆高校野球 兵庫大会 準決勝
2014夏☆高校野球 兵庫大会 決勝 ~神戸国際大附属高校 優勝おめでとう~
第95回大会(2013年)
~北播勢初、西脇工が歓喜~
第95回大会で初の甲子園に導いた西脇工のエース翁田勝基投手
「駅伝名門校」の球児が春夏を通じて初の甲子園出場を遂げた。
2013(平成25)年の第95回大会は、西脇工がエースで4番翁田(おうた)勝基を柱に
驚異的な粘りで強豪を連覇し、北播勢初の優勝旗を手にした。
東洋大姫路との決勝は、2-2の九回2死満塁から今井哲也の打球が右翼手の前のポトリ。
延長十四回に及んだ3回戦の淡路三原戦、準々決勝の明石商戦に続く、
大会3度目のサヨナラ勝ちで甲子園を決めた。
前年まで夏8強が最高成績の公立校の快進撃。
監督の木谷忠弘は「無敵の優勝」と振り返る。
接戦を勝ち上がる度に勢いづく一方、「負けることへの怖さはなかった」という。
決勝の朝も驚くほど落ち着いていたというナインは、甲子園でも伸び伸びプレー。
兵庫の公立校では明石以来、29年ぶりの夏1勝を挙げた。
第96回大会(2014年)
~神戸国際大付、宿願果たす~
第96回大会で夏の甲子園初出場を決め、笑顔の神戸国際大付ナイン
2014(平成26)年の第96回大会は、神戸国際大付が宿願を果たした。
春は3度の選抜大会出場を誇り、05年には甲子園4強も経験した強豪が、ついに「夏の壁」を破った。
毎年のように優勝候補の一角に挙げられ、プロ選手を数多く輩出しながらも、兵庫大会は決勝で3度の敗退。
だが同校主将、西俊洋の選手宣誓で幕を開けた大会は、
両膝手術など度重なる怪我を乗り越えたエース黒田達也の好投に、切れ目のない打線が呼応。
決勝では初進出の新鋭三田松聖を11-1の大差で退けるなど7試合すべてで先制し、3点差以上をつけて勝ち切った。
1991年秋から母校を率いる監督の青木尚龍は
「いつも誰かがけがをしていたり、長丁場のどこかで痛めたり。
この年は逆に黒田が戻って万全の状態で戦えたのが大きかった」と回想する。
神戸新聞 山本哲志氏
兵庫球児100年のあしあと 1~20
第1回~第40回大会(1915~1958年)
兵庫球児100年のあしあと 21~30
第41回~第61回大会(1959~1979年)
兵庫球児100年のあしあと 31~40
第62回~第77回大会(1980~1995年)
兵庫球児100年のあしあと 41~50
第78回~第94回大会(1996~2012年)