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兵庫球児100年のあしあと 6

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白球回想 夏の兵庫大会史

兵庫球児100年のあしあと 6

選抜大会長い球史の中で2年連続優勝を果たしたのはたった3校。

その偉業を初めて果たしたのが第一神港商。

兵庫出身の私にとっても誇らしい。

史上2校目の連覇はPL学園。

そして今春、大阪桐蔭が史上3校目となる選抜連覇を果たした。

如何に凄いことか、素晴らしいことかが分かる。


第一神港商の後身 市立神港と、兵庫商業が合併して創立されたのが現在の神港橘。

大先輩が輝いた甲子園の大舞台

後輩たちが夢叶え輝く姿を見ることは先人にとっても夢、願い。

校名は変わっても同じ夢は100年を超えて繋がっていると思うと感慨深い。

もうすぐ100回目の夏の甲子園を目指す戦いが始まる。

神港橘は初めて単独校として挑む夏。

神港橘球児が甲子園で輝く姿を私も楽しみにしたい。

そして200回目の夏を迎える時、

こうして誰かに兵庫球児の活躍を伝えてもらえたら嬉しいな。


第一神港商が第6回、第7回選抜大会を2連覇した際の優勝旗と盾


第17回大会(1931年)~第一神港商 岸本擁しV

大阪桐蔭が史上3校目の2連覇を果たした今春の選抜大会。

初めて連続優勝を達成したのは、1929、30(昭和4、5)年の第一神港商だ。


戦前の春の甲子園に栄光を刻んだ同校だが、どちらもその夏の兵庫大会は1回戦で敗退している。

当時、センバツ優勝を遂げた主力選手は夏に米国遠征に出向くことが慣例だった。

このため戦力が整わず、夏は振るわなかった。

仮にベストメンバーなら堂々の優勝候補だっただろう。


30年のセンバツ優勝時のエース岸本正治が残った31年の第17回兵庫大会は、

全5試合わずか3失点という圧巻の内容で4年ぶりの頂点に返り咲いた。


全国大会は景浦将(元阪神)を擁した愛媛・松山商に初戦で敗れた。

その後は、後身の市神港が出場した63年春の選抜大会まで、

しばらく甲子園に届かない時代が続く。


神戸新聞 山本哲志氏

兵庫球児100年のあしあと 1

激闘の譜 第100回へつなぐ
第1回大会(1915年)~神戸二中 逆転で初代王者~

兵庫球児100年のあしあと 2

第2回~9回大会(1916~1923年)
~第2~4回 関学中3連覇~
~第5回 神戸一中 初の全国制覇~

兵庫球児100年のあしあと 3

第10回~13回大会(1924~27年)
~第一神港商 未倒の4連覇~


兵庫球児100年のあしあと 4

第14回大会(1928年)
~甲陽中 延長制し聖地へ~

第15回大会(1929年)
~関学中 昭和初期に隆盛~


兵庫球児100年のあしあと 5

第16回大会(1930年)
~甲陽中 怪腕下し3度目~


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