先週末、村野工業グラウンドにお邪魔して高砂南との練習試合を観戦させて戴きました。
前回は春の砂嵐の中、ゆっくり目を開けて観ることもできなかったのでリベンジです。
しかしこの日は暑い1日で、まだこのくらいなら大丈夫だろう~と暑さ対策もせず
油断していたら途中でちょっとフラっとしてしまいました。
そろそろ本気で夏観戦準備しないとダメですね
チームグラウンドで観る野球は、球場で観る野球より身近に選手の表情や
心の動きが読み取れたりすることもあって、勉強になったり感動も大きいです。
先日の村野工業グラウンドでは、もうすぐ始まる選手権大会 甲子園出場を目指す
選手たち、監督さんの「本気のやる気」 気持ちの大きさを感じることができました。
いつも選手たちのことばかりなので、今日はその選手たちと一緒に全力で甲子園を目指されている
『監督さんが目指す甲子園』にスポットをあててみたいなぁと思い書いています。
村野工業野球部 河野監督さん
私から見る河野監督さんとは・・・こんな人。
私が見て勝手に想像する監督さん像なので、河野監督さん 勝手にスミマセン・・・
私は、知る人ぞ知る(誰も知らないかっ) 村工野球部 河野監督さんファンです。
トップの一枚は、先日のグラウンドでの河野監督さんの一場面です。
多くを語らなくても、こういう監督さんだからファンなのです。
なかなか監督さんが自らトンボを手に選手と一緒にグラウンド整備をする姿・・・見られないですね。
時折グラウンドへ伺っても、普通では考えられないくらい河野監督さんはフレンドリーに接して下さり、
私にも挨拶を交わして下さったり、お話しもして下さったり、こんな高校野球の監督さんは私の中ではなかなかいらっしゃらない。
私が感じる監督さんは、いつも全力!そこが魅力な監督さんです。
野球をされておられる姿は厳しいですが、厳しい中に選手たちへオヤジ(父)の心を持ち合わせた方だなと。
試合中の監督さんは本当に厳しくて、初めて身近で選手とのやり取りを見た時は
その言葉に・・・ビビリました笑
選手たち大変だなぁ、ホントよく耐えてがんばってるなぁ~と思ったものです。
その光景にちょっと泣きそうになったり
しかし、度々そんな場面を見させていただいていますが、今では監督さんと選手とのやり取りが始まるのが楽しみでもあります。
なぜなら、本当に厳しい言葉も飛んだり、時には試合中グラウンドから消えさせられる選手も居たりするんですが
言葉の中に凄く人間味を感じますし、時にはもうこの選手はベンチに戻って来ないんじゃないかというくらいの
厳しい言葉が飛ぶこともあって心配になりますが、ちゃんと戻ってくるのです。
戻って来るというか、選手たちは戻るチャンスをどう見つけて、どう行動するか・・・
一番は試合も楽しみに行きますが、あっ!始まった!選手たちどうするかな?
監督さんはどうオヤジ心を見せられるのかな?と、今ではそこもひとつの楽しみであります。
先日のベンチの中から聞こえた監督さんの言葉・・・
「自分がレギュラーになれたらそれでいいんか?
俺は自分を犠牲にしても仲間を甲子園に連れて行く!くらいの気持ちで高校野球をやってた!
そのくらいの気持ちでできなかったら甲子園なんか無理や!」
現役時代ご自分がどんな気持ちで甲子園を目指してやってきたか・・・
現役時代の監督さんの姿が想像できるような 『甲子園』に懸ける言葉が耳に残ります。
選手一人ひとりが、何がなんでも甲子園へ行くという熱い気持ちの中にも、
自分が絶対に仲間を甲子園に連れて行くんだ!という気持ちを持って今を取り組めるかどうか・・・。
監督さんが目指した甲子園が見えるような言葉に、その気持ちが選手に移り、
甲子園へ辿り着く力になればと思いながら選手へかける言葉に耳を傾けました。
監督さんが選手と共に目指す甲子園とは・・・と考えると
『一人はみんなのために』 この言葉が浮かびました。
甲子園出場を叶えるために、一人はみんなのために何ができるか、何をどうするか。
もうすぐ始まる選手権大会に向けて、ベンチ入りしレギュラーになるために選手たちは本当に凄い努力をしているわけですが、
ひとりで野球をやっているんじゃない!自分だけが良かったらいいのか?
それは今ベンチに入っている選手も、そうでない選手も、サポート役をしている選手も、
みんなが『一人はみんなのために』の気持ちをもって野球をできているか?ということだと思うのです。
そして、本気のやる気を持って野球に取り組めるかだと思います。
監督さんは言われます・・・『やる気』だと。
確かに厳しい監督さんですが、ご自分の高校球児だった気持ちも乗せて
選手たちと一緒に甲子園出場を懸けて戦っているんだろうなっていうことを随所で感じます。
監督さんは選手より、上手く言えないけど今も高校球児なんだと感じました。
先日は、「自分はレギュラーでもなかったんですが、最後主将を務めさせてもらって甲子園へ行きました」
と、お話しをして下さいました。
甲子園の土を踏んだ者にしか分からない感動や想いがあるのだと思います。
監督さんが甲子園の土を踏んだ時の感動を、選手たちにも感じて欲しいのだろうと感じますし、
感じさせてやりたいというお気持ちなんだと感じます。
選手全員が、自分が仲間を絶対甲子園へ連れていく!という強い気持ち、
そのために『一人はみんなのために』できること、しなくてはいけないことを
感じて野球をして欲しいというお気持ちなんじゃないかと、勝手に想像するのです。
一人は皆のために
皆は一人のために
正に、先日ベンチから聞こえてきた監督さんの言葉にの意味だなと思います。
仲間を自分の手で甲子園へ連れていく!
それぞれのそういう強い気持ちが合わされば、どれだけ大きな力の輪ができることでしょう。
「たとえベンチに入ることができなくても、レギュラーじゃなくても、そこまでどれだけ本気でやれたか」
そこが一番大事だと監督さんは仰っておられました。
本気のやる気で最後までやり抜くこと、それができた時には大きな心の宝が生まれることだと思います。
監督さんが目指す甲子園・・・
選手が目指す甲子園・・・
一心という言葉の意味は、一筋に心を合わすとあります。
夏間近、一心に甲子園目指してがんばってもらいたい、そう思います。
ここ、ふた月ほど身辺に色々なことが起こり最近では眠りにくい出来事もあって
この日は心身共にとても疲れていて、試合も観たいけど行けるかなぁという体調であったのですが、やっぱり伺って良かったです。
こんな満ちた気持ちで終われる野球に出会えて、疲れる原因に悩んでいたことが凄く小さいことだと思えました。
一人は皆のために、皆は一人のために
大事なことを思い出させていただいた、私にとって貴重な1日となりました。
村野工業野球部のみなさん いつも本当にありがとうございます。
試合も3戦じっくり観させていただきましたよ
1試合目は澤邊投手が9回を完投、打線も終盤追い上げ勝利しました。
高砂南ピッチャー
第2試合は先発林田投手、2年生吉田投手へと継投して、こちらも勝利。
高砂南の選手たち いい表情してますね。 1、2年生も多く主体の試合でしたが、三年生林選手や浜田選手のプレイや、一石選手の姿も観られました。
その中でも、誰より率先してベンチワークをしていた林選手が印象に残ります。
林選手
浜田選手
そして最後に、この日球審を務められた審判さんが、試合後夕暮れのマウンドで手取り投手陣へアドバイスされる姿がありました。
こういう方に高校球児は支えられているんだと、もうひとつ感動をもらった1日になりました。