昨日は夢叶い、幻となってしまった102回大会のひとコマが実現した
高校球児たちの聖地、甲子園へ行くことができました。
第102回全国高校野球選手権大会開催が中止になり、
日本高校野球連盟、朝日新聞社、阪神甲子園球場の図らいで、
前年度優勝校 履正社の選手による第101回大会優勝旗返還式が甲子園で行われました。
高校野球の歴史に残る異例のセレモニーに参加させていただき、感動も大きかったですが
選手を想う時、悔しさや悲しさもまた深く心に刻まれ、
複雑な気持ちも入り混じる貴重な経験をさせていただきました。
このセレモニー開催に一般応援者600人の参加募集を知り、
クジ運の悪い私ですが、貴重な瞬間に立ち会えたらいいなと応募しましたら願いが届き、
昨夏以来今年初の甲子園へ行くことができ、高校野球に触れる貴重な機会をいただきました。
スタンドはソーシャルディスタンスを保つために2席を空けての指定席で、
私はほんと運が良いのか?野球の神様からのご褒美か?
バックネット中段のど真ん中、浜風が気持ち良く、最高の場所で見させていただくことができ、
やはり私にとっても甲子園で見る高校野球は夢空間、感動いっぱいでした。
高校野球史に深く残る特別なこの時間を残しておきたくて、
また多くの方々に高校球児の想い、高校生のパワー、元気勇気をお届けしたく
式典をノーカットで撮影しました。
式典の最後には梅花中学、高校チアリーディング部のみなさんの素晴らしすぎる演技も
ありますので最後までぜひご覧下さい。
第101回 全国高校野球選手権大会 優勝旗返還式
市立西宮の生徒さんによる国旗・大会旗・プラカード係の先導で履正社20人の選手たちが入場行進。
本来ならばこの後に、全国で勝ち抜いた代表校の選手が続くはずでした。
それにもやはり102回大会が無くなった悲しさや寂しさを改めて感じる瞬間でした。
優勝旗返還式を彩る演奏は市立尼崎吹奏楽のみなさん。
合唱は武庫川女子大附属コーラス部のみなさんが務められました。
両校の生徒さんも、高校球児と同じように自分たちの培ってきたことを発表する場を奪われ、
とても辛い気持ちだったと思いますが、こうして両校の生徒さんにも
この幻の第102回 全国高校野球選手権大会の一頁がここに実現したことで
少しでも辛さ晴れ、思い出深い時間になったのではないでしょうか。
秋を感じる浜風が吹く甲子園でしたが、午後3時と西陽が強い中、
予行演習から式典開始を長い時間じっと静かに待っていた生徒さんたちお疲れさまでした。
久しぶりに吹奏楽のみなさんの演奏で、高校野球の楽しさを感じることができました。
やっぱり高校野球には吹奏楽のみなさんの演奏や、応援の声、太鼓やメガホンの音...
無くてはならないですね。
また、優勝旗返還を前に、昨夏101回大会で輝いた選手たちの夏ふたたび。
静寂の中で、あの熱い夏がオーロラビジョンに映し出され懐かしく蘇りました。
私自身昨夏は初めてアルプスへ入り、島根県代表 岩見智翠館の夏を応援させていただいたことが
昨日のようで、空っぽのアルプスを眺めながらあの熱く楽しい時間を懐かしく想いました。
先輩たちが創ったチームの新たな偉大な歴史を、どのように感じ見ているかなと
履正社の選手たちの背中に、来夏こそ!ここ甲子園へ帰ってくるぞという決意も感じました。
返還された101回大会優勝旗は9月20日より甲子園歴史館に展示され、
歴代の優勝旗を揃って見ることができるとのことです。
また、今夏甲子園を目指すことも許されなかった全国の同志の想いも込め、
履正社主将 関本捕手による挨拶がありました。
小さな頃から夢目指してきた最後の夏甲子園が奪われた動揺、悲しみや辛さへの言葉もありましたが、
それを乗り越えこの場所に立ち、この春や夏を振り返るとき、その中でも球児たちのためにと
尽力を尽くして下さった方々への感謝の気持ちが大きく込められていて、
来夏の甲子園を目指す後輩たちへのエールも込めて、全国の3年生球児を代表する
立派な素晴らしい挨拶であったと思います。
その後は、梅花中学、高校チアリーディング部のみなさんの演技を一緒に見れるように
履正社の選手を客席に入れる配慮もされ、何もかもが特別な空間でした。
梅花中学、高校チアリーディング部のみなさんには素晴らしい演技を魅せていただきました。
さすが全国1位を誇るチームであり、キビキビ溌剌とした人文字や華麗なパフォーマンスで
全国の高校生に元気を届ける素晴らしい演技を披露下さいました。
それを眺める履正社の選手たちや、市立西宮、市立尼崎、武庫川女子大附属の生徒さんの姿にも
みんな多くの時間練習を積み重ね、夢奪われた辛い日々を送ったのだろう...
このような発表の場ができ本当に良かったと胸熱くなり涙が溢れました。
私は式典の前に久しぶりに歴史観を訪れ、バックスクリーンから
武庫川女子大附属の生徒さんや、梅谷チアリーディングのみなさんの
予行演習も見させていただきました。
甲子園歴史観には、新たに生まれるドラマのワンシーンが時々に展示されるので、
何度訪れても新鮮な気持ちになり、その試合が心に蘇ります。
今回は100回記念大会に息子さんが最後の夏を頑張り、夢甲子園まであと二歩と
一緒に応援した母とご一緒に、100回大会に大活躍しプロの道を開いた
秋田県金足農業などの展示を見ながら、甲子園行きたかったよね...と、
またこれも悔しく、楽しく、懐かしく...
良い思い出に浸ることができました。
その後、式典時間までに余裕があったので、野球を愛する人たちが必勝祈願に訪れる
素盞嗚神社(すさのお)も参拝させていただきました。
大好きな星野仙一氏が揮毫されたボールに刻まれた『夢』には惚れ惚れ、
多くの方の祈願、悲願が詰まった野球一色の心落ち着く空間でした。
球児たちにの成長と共に成長する甲子園のツタ...
青々と清々しい。
甲子園歴史観へ。
一番に履正社を探しました。
まだまだいっぱい名前の入っていないボールがありますよ。
甲子園目指して頑張れ球児!
新しくなったスコアーボード初撮影
スクリーンには梅谷チアリーディング部の予行演習が映し出されていました。
100回大会ブース
金足農業 吉田投手のグローブも。
第1回大会で使用された試合球
ここから高校野球が繋がってきたと思うと感慨深い一球。
日大三高ブースは外せない。
『いつまでも あこがれの甲子園』松井秀喜氏
素盞嗚神社
『夢』 星野仙一氏揮毫のモニュメント
岡田彰布氏揮毫による野球塚
来春、来夏の大会が無事開催されますように...と祈る。
返還された優勝旗を掴むことを目標に、全国の選手たちが新たなチームでスタートし秋が始まっています。
今秋も多くの大会で保護者も観戦できないという事態の中で選抜を目指す秋季大会が行われていますが、
野球を当たり前にでき、まずは来春選抜が無事に開催されること、
そして夏には全国を勝ち抜いた49校の選手たちが、103回目の甲子園で威風堂々と行進をし、
熱い戦い輝く姿が見られることを心から願うと同時に、
もうこのような異例のセレモニーが行われることがないように...
そして、各都道府県での大会でも、甲子園でも、大観客の前で選手たちが
成果を発揮し輝く姿が見られることを心から...心から願います。
高校生のパワー、多くの人々の想いが溢れ、感動いただいた優勝旗返還式。
参加させていただいたことを感謝申し上げます。
やっぱり甲子園!
どんな形でも甲子園で見る高校野球は最高でした!