締まった空気を感じる中、2年ぶりの優勝を目指す神戸国際大附属と
2年連続の優勝を目指す明石商業との兵庫の秋決勝は接戦の好勝負になりました。
明石商業は、2017年秋、2018年春・夏と兵庫の頂点に立ち続けているチーム。
両校は、神戸国際大附属が優勝した99回選手権決勝以来の対戦となりました。
2018年 秋季兵庫県大会 決勝 神戸国際大附属vs明石商業 観戦記
先攻 神戸国際大附属 先発 松本投手(11)
後攻 明石商業 中森投手
決勝スターティングメンバーです。
神戸国際大附属の初回
1番松浦選手が死球で出塁しますが、守備でカバー
2番浅成選手のピッチャー前犠打にWプレイ!
3番西尾選手を三振に。
明石商業の初回
1番来田選手をセカンドゴロ
2番水上捕手、3番重宮選手の二連打で1死1、2塁とするも
ショートゴロ、セカンドゴロに。
先制は2回表 神戸国際大附属の攻撃
4番柴野選手の四球、5番笠松選手の犠打、さらに6番柴田選手の四球で1死1、2塁
7番小松選手をレフトフライに捕り、8番松尾捕手(18)
2B1Sからの4球目をセンター前へ運び、1ヒットで1得点を先制!
中森投手には珍しい四死球が重なり苦しい立ち上がり。
2死1、3塁 9番松本選手(11)を三振に捕り、1得点で抑えます。
2回裏 明石商業の攻撃
先頭6番水田選手ををショートゴロ
スタンドからお誕生日の応援プレゼントがあった7番河野選手が四球を選び、
8番岡田選手(20)が初球をサード前へ犠打
2死2塁と攻めるも9番中森投手をレフトフライに。
3回表 神戸国際大附属の攻撃
二巡目に入り、先頭は1番松浦選手 2打席連続の死球で出塁
2番浅成選手の犠打は今度は決まり、3番西尾選手の初球 死球となり1死1、2塁
さらに4番柴野選手が四球を選び1死満塁
5番笠松選手のナイススクイズで追加点を挙げます。2-0
2得点目はノーヒットで1得点
中森投手どこか具合が悪いのかな・・・と心配になる6四死球
その裏 明石商業は、先頭1番来田選手のセンター前ヒットと犠打で1死2塁のチャンスにも
二者連続三振に鍵投手が阻みます。
4回表 神戸国際大附属の攻撃を、セカンドゴロ、三振、ショートゴロ
4回裏 明石商業の攻撃に入ります。
その際、神戸国際大附属 松本投手が治療で中断し心配でしたがマウンドへ。
明石商業は中森投手を助けるべく、練習で積んできたことを発揮すべく明商らしい攻撃で反撃を開始です。
先頭5番溝尾選手がレフトオーバー2ベースヒットでチャンスメイク!
6番水田選手がファースト前へ送り1死3塁
絶好の場面を作り、7番河野選手を迎えます。
河野選手のスクイズに松本投手はホームへグラブトスするも僅差でホームイン!
見事に決まり2-1 河野選手が一塁へ残ります。
河野選手の盗塁を阻み2死、次打者を三振に。
4回に続き、5回表 神戸国際祭附属の攻撃を三者で抑え中森投手の立ち直りがみられます。
5回裏 明石商業の攻撃
先頭には9番代打横山選手を三振に
1番来田選手が右中間3ベースヒットを放ち、大きなチャンス!
続く2番水上選手のスクイズで同点 2-2
明石商業らしい攻撃がみられ、神戸国際大附属はここでエース鍵投手へと継投となりました。
しかし、先発の松本投手はよく投げました。
鍵投手が後続をレフトフライに抑え前半戦が終了。
6回表には、ここまで1安打と好投を魅せてくれた明石商業 中森投手から宮口投手(12)がマウンドへ上がり、
好投手 鍵投手との投げ合い、守り合いで後半1得点を争う展開となっていきます。
・・・が、試合は思わぬ方向へと傾いて行きます。
トランペッター堀さんの必殺仕事人が鳴り響き、6回表 神戸国際大附属の攻撃の始まりです。
この日は1塁側に入った神戸国際大附属スタンドを右横に、
大勢の観客のみなさんでスタンド選手も見えない状況でしたが、堀さんのトランペットを見たいあまり
一瞬立たせてもらい堀さんを発見!
ここまで逆スタンドでしたので、間近で聴く独奏はさらにカッコ良くて感動でした。
国際はこの回よりライトへ玉城選手を置きます。
玉城選手は沖縄の出身だとか・・・
実は、準決勝でお隣になったご老人と観戦お友達になって笑
この日もお隣になり、掲載された選手データーを切り抜いた新聞から
「この選手は〇〇中学出身やで~」と色々教えて下さった中に、
玉城選手は沖縄から来てるんやで~と。
遥々海を超えて神戸国際大附属で野球をしているんだと知って、
この後登場していただきますが、その後の打席にビデオを回してみました。
選手たちの出身など詳しいことは私知らないので、こうして見知らぬ方ですが教えて下さって
その選手に注目するきっかけにもなりますね。
お名前も存じ上げませんが・・・ありがとうです。
余談になってしまいましたが試合へ戻り。
先頭4番柴野選手をピッチャーゴロ、5番笠松選手を三振に取った後、
6番柴田選手がセンター前ヒットが出塁しますが、
後続を二つ目の三振に取る宮口投手の立ち上がりでした。
その裏 6回 明石商業の攻撃
先頭4番安藤選手を三振、5番溝尾選手をライトフライ
6番水田選手の打球へはミスを誘い2死1塁
7番河野選手へは死球 2死1、2塁 ランナーが溜まり
8番岡田選手の打席には足で攻めWスチール 2死2、3塁
岡田選手が四球を選びます。
2死からミス、死球、足を絡めて四球で2死満塁
優位に進める明石商業の攻撃に鍵投手の踏ん張り所。
次打者9番宮口投手の初打席をサードゴロ
サード浅成選手が自ら三塁ベースを踏み2死満塁を守りました。
7回表 神戸国際大附属の攻撃
・・・私にも思わぬアクシデントが~
1試合目の第三位決定戦が延長13回 白熱の試合のあまり
どの場面も多く残していきたい!と・・・写真を取りすぎたようです。
カメラの液晶に充電ランプがチッカチカ充電切れですね~
まさかの予備のバッテリーが無い
もうそうなると、どう省エネ撮影をしても時間の問題で・・・諦めました。
しかし!携帯があるよね~
ここからは所々ビデオで残すことにしましたので、選抜への道を懸けた大一番の行方、
選手たちの頑張りを映像でご覧いただけたらと思います。
攻撃は7回表から。
先頭8番松尾捕手を三振、9番鍵投手をショートゴロ
2死から1番松浦選手がレフト前ヒットで出塁するも盗塁を阻まれスリーアウト
7回裏 明石商業の攻撃
先頭1番来田選手がセンター前ヒットで出塁!
来田選手はセンターへ2本、右中間へ1本
常にセンター返しの意識でバットを振り見事な3安打目 ナイスバッティング!
ネクストでは土の上に座った状態で身体を反るルーティンがあるようです。
来田選手は1年生であり、色々な意味で注目されている選手のようですね。
その来田選手を2番水上捕手が送り、3番重宮選手をセカンドフライ 2死2塁
4番安藤選手、5番溝尾選手の打席はビデオに残しました。
安藤選手は初球をレフト前ヒット、5番溝尾選手をファーストフライに
8回表 神戸国際大附属の攻撃は、
2番浅成選手の打球にレフト溝尾選手がナイスキャッチ!
3番西尾選手を三振、4番柴野選手は四球で2死1塁
5番には前に書いた沖縄出身の玉城選手の初打席
ビデオに残しました。
玉城選手をライトフライに捕りスリーアウト
明石商業の8回裏は、ピッチャーゴロ、二者連続三振に。
鍵投手、宮口投手投手共、継投後2安打に抑え中 いい勝負です。
2-2 同点のまま、いよいよ9回まで試合は進みました。
どちらかが1得点を挙げ甲子園へ前進するか・・・
延長を戦うことになるのか・・・
9回表 神戸国際大附属の攻撃
先頭6番柴田選手のキャッチャーゴロに足勝り内野安打を勝ち取ります。
7番小松選手が初球を送バントで進めます。
8番には代打福元選手(16)を三振に
福元選手は、2回戦 武庫荘総合戦、準々決勝 六甲アイランド戦
準決勝 報徳戦に於いてショートで先発し、活躍を魅せてくれた選手です。
神戸国際大附属に得点が挙がらす、9回裏 サヨナラを狙うこととなった明石商業の攻撃へ
明石商業の9回もビデオに残しました。
試合の決着は・・・
神戸国際大附属はキャッチャーに正捕手 森川捕手が入ります。
先頭9番宮口投手 セカンドへの打球に全力疾走ヘッドスライディングで内野安打
宮口投手のヘッドスライディングは練習ではみたことがないと、
この後の狭間監督さんの言葉にありました。
先頭が何としても出よう!という心意気感じる宮口投手の打席でした。
その想いを仲間も感じたのでしょう。
明商の攻め・・・
やっぱり明商は勝負所で強い!そう思う展開でした。
続く1番来田選手 ショートゴロ二塁フォースアウト
2番水上選手が四球を選び1死1、2塁
伝令(19)番選手の言葉に力をもらい、3番重宮選手の初球をライトフライ
ここで鍵投手から西井投手(10)へ継投となり、4番安藤選手はストレートの四球を選びます。
2死満塁
9回裏にして一番の山場がやってきて・・・5番溝尾選手を迎えます。
溝尾選手へB3つとなったところ、鍵投手にも西井投手にも駆け寄って声を掛け続けた
一塁手 小松選手が投球練習無しに、この場面で継投となりました。
小松投手は踏ん張るしか後は無い状況でしたが、マウンドに上がり、力強い気持ちを感じる準備をし
一球目・・・
審判さんの手は上がらずBの判定
自動的に三塁ランナーはサヨナラのホームを踏むことに。
野球人にとって1番嫌な終わり方だろうと思います。
しかし、これも野球なのでしょう。
みんな精一杯頑張ったことは観ている人たちに伝わったはず。
誰も責めることなんかできない。
なのに私の周りのおじさんたち。
昔~むかし あなたは高校球児だったのでしょうか?
野球には精通されておられる人たち?なのかもしれないけれど、
選手たちの気持ちはこれっぽっちも分かっていない人たち。
この切ない終わりに余計切なく、怒りさえ覚える嫌な終わりになってしまいました。
野次を飛ばし試合終了を前に席を立ったあのおじさん・・・
ビデオに残る野球精通人?の余計な解説も・・・
こんな一所懸命頑張っている選手たちの姿を黙って見守ってやれないのか?
その要らぬ言葉、選手への暴言
選手たちに聞こえています。
選手たちのモチベーションは下げても、力には1000パーセントならない。
そんなことすら考えない大人・・・
一所懸命に頑張っている高校球児たちに恥ずかしい限りです。
そんな人達は一部ですが、どうか温かく高校球児を見守ってあげて欲しいものです。
そして何回も書きますが、高校野球を観戦しながら飲酒し野次を飛ばしたり
本当有り得ない光景をまた見掛けました。
中には幼い子供を連れて試合開始前から飲酒・・・有り得ない。
試合が始まると 「タバコを吸いに行くからここに居て」と幼い子供だけを残し居なくなる始末。
その子供たちが座っている場所はファウルボールが飛んできたら直撃ゾーンです。
以前、その席に座っていた男性にライナーのファウルボールが直撃し
血まみれになり運ばれた・・・という出来事にも遭遇したことがあります。
万一と考えると、小さな子供だけを残して居なくなるなんて怖すぎて試合にも集中できない状況でした。
観戦マナーは守りたいものですね。
私の心情は置いて、明石商業の選手のみなさん
2年連続秋優勝おめでとう
神戸国際大附属の選手のみなさん 準優勝おめでとう
そして、第三位 報徳学園の選手のみなさん おめでとう
3校の近畿大会出場 おめでとう!
県大会では優勝、準優勝、第三位と順位は付きましたが、
選抜甲子園へ向かって、ここから同じスタートラインです。
近畿16校の出場が決まりました。
それぞれ1位校、2位校と順位を持ってスタートする近畿大会ですが
勝負は時の運もあり、どの県府の代表も対戦してみないと分からない。
16校 スタートラインは同じです。
昨春は、近年2度目の兵庫チームの選出が無かった寂しい選抜でした。
来春はその分も3校揃って近畿代表として甲子園へ!と願い、応援したいと思います
決勝戦の中には山あり谷ある中で、1得点を争う全力勝負となりました。
素晴らしい対戦を球場で応援することができたことへ感謝です。
両校の選手のみなさん ありがとう。
決勝戦での選手たちの頑張りも写真整理ができていないので後ほどアップ更新したいと思います