選抜への道のりも長く険しいですね。
昨日は兵庫勢、西脇工業と明石商業の初戦。
両校粘り強く頑張りましたが惜しくも8強進出ならず、兵庫3校が初戦で秋を終えました。
西脇工業と智辯学園との対戦
9回裏 智辯学園 畠山選手のサヨナラ2ランホームランで6-4 悔負となりました。
それでも西脇工業は終盤4得点差を同点にした粘りがあり、さすが兵庫準優勝チームだと。
仕事の合間に速報を観ながら試合の行方にワクワクさせてもらった。
山中投手は延長戦がよぎる気持ちと、畠山選手へ投じた一球を悔やむ言葉を見ましたが、
悔やんだ149球目・・・
この一球を磨いて、また春きっと更に粘り強いチームとなって楽しませてくれることだろうと思う。
明石商業と彦根東との対戦。
4-3で迎えた明石商業の9回表
1死から9番水上選手、1番田淵選手の連打で粘りを魅せ1、3塁としスクイズ。
この瞬間の映像をネットで観ました。
明石商業らしい攻めを魅せましたが、高内捕手の前へ転がり惜しくも水上選手を還すことができなかった。
そして2死1、2塁・・・加田投手の粘ばりのセンター前ヒットに彦根東 野崎選手が本塁へ好返球し同点を阻んだ。
今秋から外野手へとコンバートしたという野崎選手。
「あれだけのボールがいったのは初めて。なりふり構わず投げた」
「今までは苦労したけど、やってきたことが実って良かった」・・・と。
いっぱい練習してきたことが伺える言葉ですね。
試合とは・・・技を比べ合い勝敗を 競うこと
でもありますが、チーム全体、個々にも積んできた練習の成果を発揮する場所。
野崎選手にとっては最高に練習の成果が発揮できた場面。
その前のスクイズにも高内捕手が練習の成果を発揮した。
明石商業にとっては悔しいワンプレイでしたが、両選手の頑張りを讃えたいですね。
野崎選手の言葉に・・・あれは2013年
2009年にソフトバンクからドラフト1位指名を受けた今宮健太選手のインタビューをふと思い出した。
少し長くなるけど、高校球児のみなさんに読んでいただきたい。
2010年には当時のソフトバンク 秋山監督さんが「今日1日だけお勉強」と、
1日限定で1軍入り(出場はしなかったけど)をしたことがついこの前のよう。
あれから8年、今や不動のショートとして活躍する今宮選手ですが、
2013年にゴールデングラブ賞を受賞した時のインタビューでこんな言葉を残している。
「練習に対する態度というか姿勢というか、一球に対する気持ちっていうのは変わったなと思います」
「練習のための練習じゃなくて、試合のための練習っていう意識です」
「一つのエラーもしちゃいけないと思って練習をしています。
もちろんその中でエラーはありますけど、でも練習の中で思い切って練習をするっていうのが
自分の中で変わったところじゃないかと思います」
「大切なのはノックを受ける数だと考えています。
やっぱり何より基本が一番大事になってくると思います。
基本が出来て応用ができると思うので、基本が出来なくて応用っていうのはなかなか難しいと思うんです」
「高校の時は基本というよりも適当に取ってアウトにすればいいとか思っていましたけど、
(どこまでもストイックな野球をするように見えた今宮選手(高校時代は投手も)
適当に~なんてそんなふうには見えなかったけどね~@@!)
続き・・・
「やっぱり練習の時こそ基本が大事なんですね。
試合になればどんな打球がくるか分からないので、
そこで今まで練習していた基本というのが活きてくると思います」
こうして意識を持って日々コツコツと練習を積んできた結果・・・今の今宮選手があるんですよね。
日大三高 小倉監督さんの言葉「練習は嘘をつかない」
ただ多くの時間練習をするということではなく、試合のための練習、意識の持ち方って大事なんだなって。
成功者の言葉に重みと、高校球児たちへのヒントも詰まってる今宮選手の言葉に野崎選手の普段の姿が重なりますね。
彦根東は次戦、今日日高中津を10-0(5回コールド)で圧勝した近江と
選抜出場を決定付ける準々決勝!夏に続き甲子園へ!
彦根東の選手のみなさん 頑張って下さい
そして・・・
明石商業 狭間監督さんが試合後、
「兵庫1位の誇りを持って臨んだが、兵庫はこんなもんかと思われる結果になり悔しい」と言われた。
兵庫球児はこんなもんじゃないと近くで観ていて私は思っています。
全兵庫球児は来夏へ向かって!頑張ろ~!
2017年 秋季高校野球近畿大会 10月30日 対戦結果
1回戦
第1試合
西脇工業 000 000 220 =4
智辯学園 000 400 002×=6
西脇工業 山中ー西山
智辯学園 伊原ー小口
本塁打 智辯学園 畠山
兵庫県高校野球連盟試合速報より
1回裏 智弁学園:四球、FCなどで一死満塁のピンチとなるも併殺で凌ぐ。
3回裏 智弁学園:一死から2番坂下の左前打、死球、内野失策で二死満塁の先制機も西脇工業・山中が粘り無得点に抑える。
4回裏 智弁学園:9番伊原が左前打で出塁し四球、WPで二死2・3塁となり2番坂下の左線適時打二塁打で2点先制。
さらに3番小口が内野安打で繋ぎ4番岡野の右越適時三塁打でさらに2点を追加する。
6回表 西脇工業:一死から1番岸本の右中間二塁打が出るも得点ならず。
7回表 西脇工業:3番西山が四球で出塁し5番山本の左線二塁打、四球で無死満塁となる。
次打者の打球が本塁併殺打となりチャンスが途切れたかと思われたが、
二死2・3塁から7番千石の右前適時打で2点反撃。
8回表 西脇工業:この回先頭から連続四死球、バント安打で無死満塁とし3番西山の左前二点適時打で同点になる。
なおも無死1・2塁のチャンスも無得点、勝ち越しならず。
9回裏 智弁学園:四球、犠打で二死2塁から6番畠山の左越サヨナラツーランで智辯学園勝ちきる。
西脇工業劣勢から粘りを見せるも惜しくも敗退。
第2試合
日高中津 000 00=0
近江 601 21=10
(5回コールド)
日高中津 宮井、入山ー川崎、沢井
近江 林ー有馬
第3試合
明石商業 001 000 200=3
彦根東 001 003 00× =4
明石商業 加田ー山本
彦根東 増居ー高内
本塁打 彦根東 髙内
兵庫県高校野球連盟試合速報より
3回表 明石商業:8番宮下が死球で出塁。その後犠打、外野失策で一死2・3塁から2番山本の左犠飛で1点先制。
3回裏 彦根東:この回先頭8番増居が四球で出塁し犠打で一死2塁とすると1番朝日の左前適時打で1点を返し同点。
5回終了で明石商業2安打、彦根東3安打の投手戦。
6回裏 彦根東:この回先頭1番朝日が右中間三塁打で出塁すると2番宇野の右前適時打で1点を追加する。
さらに4番髙内の左越ツーランでこの回計3点勝ち越す。
7回表 明石商業:6番植本7番安藤の連続安打と犠打で一死2・3塁から9番水上の中前適時打で1点。
さらに1番田淵の左前適時打で1点。計2点を返す。
8回表 明石商業:二死から5番勝本、6番植本の連打で二死1・3塁となるも無得点。
9回表 明石商業:一死から9番水上が右前打で出塁し、1番田淵の左前打で一死1・3塁とする。
二死1・2塁から3番加田が中前打を放つも本塁タッチアウト。
1回戦負け・・・と言われるかもしれないけれど、ここは近畿大会。
そこまで兵庫での地区予選、県大会と、近畿大会出場までの道のりは夏に匹敵する。
夏は最大8試合で甲子園・・・
近畿大会では1回戦で敗れると選抜出場は厳しくなる。
近畿の出場枠は6・・・8強進出でも他校の試合内容如何では・・・
兵庫の予選1回戦から負け無しで11試合を勝ち抜かないと選抜出場は確実ではない。
予選で敗れると敗者復活戦も待っている。
ある意味夏より選抜の方が厳しい道のりだとも言えますね。
特に明石商業の秋は予選2回戦からだったが、9試合を完勝して近畿大会へ出場してきたことを思うと、
兵庫の野球・・・こんなもんじゃない そう思うのです。
西脇工業と明石商業の2017年 秋のあしあとを残しておきたい。
2017年 秋 西脇工業のあしあと・・・
【地区予選】 播淡Dブロック
1回戦 4-3 対 西脇
2回戦 7-6 対 淡路三原
準決勝 6-4 対 明石
決勝 5-3 対 社
【県大会】
2回戦 4-2 対 北須磨
3回戦 2-1 対 武庫荘総合(延長10回)
準々決勝 5-1 対 尼崎小田
準決勝 6-4 対 神港学園
決勝 2-3 対 明石商業
2017年 秋 明石商業のあしあと・・・
【地区予選】 播淡Cブロック
2回戦 4-2 対 東播磨
準決勝 1-0 対 津名
決勝 10-0 対 三木(5回コールド)
【県大会】
2回戦 3-0 対 社
3回戦 4-1 対 報徳学園
準々決勝 8-1 対 育英(7回コールド)
準決勝 10-0 対 市立尼崎(6回コールド)
決勝 3ー2 対 市立西宮