先週末18日、兵庫の春 北須磨と姫路工業との対戦を応援してすぐ、山口高川学園の春季地区大会2回戦を応援するため山口県まで走りました。
高川学園の試合を観るのはこれで3度目、昨春季大会、新チームになり新人戦、そしてこの春。
昨秋季は惜しくも選抜へと繋がらず、ひと冬越えた高川学園の選手たちが観れることを楽しみに行きました。
防徳地区2回戦の対戦相手は、昨春と同じ桜ケ丘との対戦を観戦することになったのも何かのご縁でしょうか・・・。
当日は降水確率50%と確率高く、前日に山口入りしたものの、もしかして試合を観れずトンボ返り><なんて感じの空模様だったのですが・・・
朝起きて、宿泊先の向こうに見える、津田恒美スタジアムの上空には厚い雨雲がかかり、試合開始1時間半前には雨がシトシト・・・
しかし、忘れてました!私は超晴れ女だったことを・・・
球場に向かう頃にはすっかり雨もあがり、全く影響のないグラウンドコンディションの中、試合が行われました。
試合は1得点を争う好ゲームとなり、やはりこの先の夏を勝ち抜くには如何にミスをしないか・・・が問われる対戦だったように感じました。
その対戦を振り返ってみたいと思います。
2015年 春季高校野球山口県防徳地区2回戦 桜ケ丘vs高川学園 観戦記
スターティングメンバーです。
先攻は桜ケ丘、先発 吹本投手
後攻 高川学園 先発は山本(京)投手
桜ケ丘の攻撃を振り返ります。
初回、三者凡退に、高川学園エース山本投手の打たせて取るピッチングと、野手の堅守で6回まで4安打無得点に終わった前半でしたが
後半戦に入り、2-0と2得点を追う桜ケ丘は、高川学園の守備の乱れから試合が動いた7回の攻撃・・・
先頭、4番原田選手がライトへ返すと、5番柳澤選手が送り1死2塁
続いて6番渡辺捕手のレフトヒットで1死1、3塁
7番松本選手がレフトへタイムリー!2-1とスコアボードに「1」が刻まれます。
更にチャンスは続き1死1、2塁 打席 8番吹本投手との3度目のピッチャー対決です。
高川学園は、これまでナイスフィールディングを魅せてくれた内野手にミスが出てしまい、1死満塁逆転のチャンスを迎えます。
次打者9番片岡選手への初球がPBとなり2-2同点、試合は振り出しに戻ります。
ここまで堅守だった高川学園にミスが重なってしまいました。
更に1死2、3塁、片岡選手が試みたスクイズがキャッチャーファウルフライとなり2死2、3塁
すかさず長谷川捕手はサードへと送球しましたが・・・
この送球がレフトへと逸れてしまい、3塁ランナーは逆転を狙い本塁を目指します。
しかしレフト山崎選手の返球が勝り、ここは高川学園はピンチを凌ぎます。
ここまで山本投手のナイスなピッチングや、野手の堅守が続いていた分、守備の乱れでバタバタとしてしまい、
特にセカンドの美舟選手のフィールディングは抜群で、レフト山崎選手の守備範囲の広さや、
山本投手のフィールディングの良さにも魅せられた前半戦でしたので
その後の攻撃に影響がなければ・・・という気持ちになりながら見守っていたことを覚えています。
レフト山崎選手は守備範囲の広さがさる事ながらガッツある選手です。
セカンド美舟選手は注目の選手です。
一方、高川学園の攻撃は、試合を通して4盗塁と高川学園らしい足と頭を使った攻撃が随所に見られ、
3回、4回に内野ゴロ間に2得点を挙げます。
3回、先頭9番山野選手がライトへヒットを放つと、すかさず2盗を狙い無死2塁
その後2死2塁となり、昨春から注目の2番石丸選手の打席・・・四球をもらい1死1、2塁
3番長谷川選手の打球はセカンドに転がり、桜ケ丘はホームではなくフォースアウトを選択し
ファーストへWプレイを狙いますが、1死・・・その間にランナーか返り先制となります。
4回、先頭6番得重選手が初球をライトへ運び、返球の乱れから3盗を取ります。
その後1死3塁となり打席には8番山本投手
1B1Sからの3球目がショートへ転がり、ホームには返球できず更に1得点を重ね2-0
この対戦のキーワードは両チーム後半戦にあったような気がします。
桜ケ丘が2-2と同点に追いついた7回の攻撃・・・
高川学園の守備の乱れが重なり、桜ケ丘に流れは傾いてしまったかなと感じた8回
打順は4巡目1番柴田選手から、2B1Sからレフトへヒット!2番山本(大)選手が送り1死2塁
迎えた3番田中選手の打席・・・
1球目・・・ファール この時山本選手はファウルフライを追う長谷川捕手のマスクを拾い上げ手渡します。
こういう一つの好プレイ・・・相手を思いやるプレイが自分自身のプレイに返ってくるのでしょう。
1B2Sから右中間よりに飛んだ逆転タイムリースリーベースヒットに、やはりそう感じました。
高川学園は逆に1得点を追う展開となった8回
6番得重選手が死球を受け、と同時に桜ヶ丘渡辺捕手にも当たり、一瞬倒れ込んだ時にはヒヤっとしましたが、
大事なくプレイに戻り一安心でした。
この死球で2死1塁となり同点のランナーが出ます。
打席は足にも注目の7番安藤選手がライトヒット!
二盗も鮮やかに決め2死2、3塁とチャンスを広げます。
先にも書きましたが、高川学園の足を使った攻めには見応えがあり、この安藤選手のスタートと足の速さに魅せられた私は
ランナーである安藤選手をカメラで追っていたんですよね・・・
2死2、3塁、打席は8番山本投手、ボールが先攻している中、安藤選手がどう攻めるのか・・・カメラを向けていた瞬間・・・
3塁ランナーの得重選手がナント!ホームスチールを決行。
ノーサインで試合を運ぶ高川学園の選手たちは、ここで勝負したんだなぁと思います。
数知れず試合を観ていますが、2死2、3塁、捕手の返球のタイミングでホームスチールを図るのを今まで私は観たことがないです。
10チームあれば、10チームそれぞれ特色を生かした野球が観られ、だから野球っておもしろしいなぁって思いますね。
勝負の責めは残念ながらホームを踏むことはできませんでしたが、高川学園の野球を観た!と感じました。
結果、8回桜ケ丘の3番田中選手の一打が決勝点となり、3-2 桜ケ丘が地区予選ブロック決勝へと進出を果たした対戦でした。
1得点を争う後半戦の賭け引きにドキドキワクワクした好ゲームを魅せてくれた両チームに拍手です。
桜ケ丘は、その後ブロック決勝を勝ち取り、県決勝大会へと進出を果たしました。
また、高川学園スタンドの応援は、対戦前の恒例伝統の応援があり、それも楽しみでありましたが、
今回、前日に学校のグラウンドへ行かれたご父兄の方から、選手たちが、♪タイチータイチー♪って一生懸命練習してたよと伺って
どの選手への応援かなぁ~と、それぞれの選手への応援に注目しながら観ていたんですが、
ご父兄が教えて下さった応援は9番山野タイチ選手への応援だったんですね^^♪
スタンド最前列、右から4番目の足にギブスをはめている選手に注目して見てあげて下さい。
今の自分にできることを精一杯に、元気いっぱいな応援をしています。
その応援がプレイする選手へ力を与えているんだと思います。
素敵な応援でしたよ^^。
試合前の応援歌も高川学園の伝統だそうです。
聴き慣れた曲に中、試合前の空気が心地良かったです^^♪
高川学園には、昨年の各大会での悔しい想いいっぱいに懸命に戦う姿を感じますし、
夏を勝ち抜くには課題をもらった春の大会だったのではないかなぁと思います。
野球の息子 誠也の元気にがんばる姿も観られたこの春・・・
最後の夏へのスタートです。
高校野球の集大成、最大の目標である甲子園出場に向けて、日々がんばって欲しいと思います。
また今夏、高川学園の選手たちに会えたら嬉しいなぁと思います。
がんばれ!高川学園!
がんばれ!誠也!