晴天夏空の下、第99回全国高校野球選手権兵庫大会が開幕しました。
一番早く開幕した沖縄大会は準々決勝が行われ、いよいよ終盤戦に入ります。
8日は多くの地区で夏が始まりました。
先週、島根や九州地方を襲った豪雨で大きな災害が起き、多くの方々が避難を余儀なくされておられます。
お亡くなりになられた方には心痛く、心よりお悔やみ申し上げます。
福岡では避難している選手や、ご親族の行方が分からない選手もおり福岡大会では開会式が中止となりました。
九州地方は雨が続き今日は一部の試合が行われているようですが、多くの試合の中止が決まりました。
佐賀は全試合、長崎も一部雨天順延になるなど、九州球児の夏が心配な天候が続いています。
昨日は兵庫の開会式、神崎と三木の開幕戦を応援に行きました。
73校72チーム(市立神港・神港橘は連合)が参加し行われた開会式では、
夏空の下、多くの親御さん方や応援者が見守る中、市川高校 馬場励児主将を先導に、
前年優勝校 市立尼崎、準優勝校 明石商業の選手たちと続き、
キリッと洗濯の行き届いたユニホームを着て選手たちが威風堂々と行進する姿に、
大きな夢を追いかけて頑張ってきた日々を想い感動しながら見させていただきました。
兵庫163校162チームを代表して、加古川南 内田大聖主将が選手宣誓を行いました。
「仲間とならどんな壁も越えられる。そう信じてやってきた集大成をこの夏にぶつけます。
「163校の選手の全力プレイが未来の球児の夢や希望になることを信じています。
そして99回積み重ねてきた伝統を次の100回記念に繋げられるよう、野球ができることに感謝し、
支えて下さった方々に恩返しができるように最後まで諦めず全力でプレイすることを誓います。」
仲間の大切さや一緒に頑張ってきた日々を想い、自分たちが野球を繋いでいく夏にと、とても素晴らしい選手宣誓でした。
また、スタンド周りには、この開会式にグラウンドへ立つことがが叶わなかった多くの選手たちがいました。
そんな仲間の想いも込めて、選手たちは開会式に挑んだことだと思います。
3年生にとって高校野球の集大成、夏の大会での立ち位置は目指してきたものの大きさを想うと
ベンチプレイヤー、グラウンドプレイヤーというポジションで誰もが迎えたかった夏だろうと思います。
それに向けて2年半という月日を野球に懸けてきたのですもんね・・・
そのポジションで夏を迎えられない選手が多く居て、葛藤を乗り越えそれぞれの立ち位置で甲子園を目指し戦います。
目指すポジションを手に入れられなかった夏かもしれないけれど、自分を振り返ってみて下さい。
そこまで努力し頑張った日々がそれぞれにあるはずです。
無駄なことなんて何ひとつない。
その努力と頑張り、たくさん流した汗や涙は絶対に無駄ではないし・・・負けではない。
スタンドプレイヤーとして最後まで頑張ることに意味や価値があるのだと私は思いますし、
努力することの大切さや、ひとつの事をやり切る大事さを、
これからの人生で生かすことが本当の勝者ではないかと思います。
「置かれた場所で咲きなさい」
それぞれに置かれた場所で戦う夏。
ベンチ、グラウンドプレイヤーはスタンドプレイヤーの彼らの想いの分まで、
ユニホームを泥だらけにし勝利という花を咲かせるため頑張って欲しいと思います。
そして、スタンドプレイヤーは「応援」という花を咲かす水を力強く蒔き、
あと少し勇気と今まで培ってきたものへの自信を持って、
自分自身のためにも最後まで頑張って戦って欲しいと思います。
それぞれが花を咲かせるために置かれた場所で、それぞれが輝き咲く兵庫球児の夏
それぞれのポジションで頑張る選手たちに、それぞれに想いを持って応援したいと思います。
どんな花が咲くのか・・・
熱い熱い最高の夏になりますように。
開会式の様子をフォトビデオにしました。
兵庫球児たちのカッコいい姿をぜひ見てあげて下さい。
そして、春ぶりに村野工業のみなさんとお会いすることができました。
選手たち・・・
春から数ヶ月、この夏に向けて頑張ったんだな!って思う自信に溢れる表情をしていました。
村野工業のみんなは、新チームからどこのチームよりたくさん・・・
1試合を除いて公式戦の全試合を応援に行かせていただいて、
一戦一戦、秋、春・・・と心身ともに成長を感じました。
「がんばる時はいつも今」
3年生は最後の夏!目指してきたものへラストチャンスです。
1塁を駆け抜ける前に力を抜くと・・・セーフだったのにアウトになることも・・・
1塁の先まで力を抜くことなく駆け抜くと・・・アウトかもしれなかったその打席、間一髪セーフに・・・
チャンスを掴むには・・・流れを勝ち取るには・・・
今まで積み重ねてきたことに自信を持って、全力すぎる全力で走り抜き
みんなに似合う笑顔で終われる夏にして下さい。
みんなの夏、全力で見届けたいと思います。
開会式後、写真を撮らせていただきました。
ひとつ素敵な夏の思い出ができました。
村野工業のみなさん ありがとうございます。
開幕戦 神崎と三木との対戦は、初回三木が打者10人7安打を集め5得点を先取し流れを取りました。
神崎も最後まで諦めない姿勢が素晴らしい対戦でした。
8-4 神崎の願い鶴は三木へと夢繋がれました。
三木は昨夏、淡路三原との2回戦で2-1とリードを取り勝利間近の9回に追いつかれ延長戦へ。
延長10回 淡路三原が14得点を取り逆転、夏を終えました。
その悔しさを糧に頑張ってきた一年の想いを込めて、そして神崎の選手たちの夢も乗せて
甲子園を目指し頑張って欲しいなぁと思います。
三木球児たちの頑張り、神崎球児たちの頑張りは改めて残したいと思います。
昨日は多くの地区で夏が開幕しました。
その中で、今春訪れた長野も夏も始まりました。
春に訪問させていただいた軽井沢高校が今夏5年ぶりに単独チームとして出場することが決まり、
唯一3年生の小宮山マネージャーさんにとって最初で最後の夏が始まりました。
昨夏、磯山選手が引退後、マネージャーひとりで活動を続けてきた様子や、
春、新入生を迎えるにあたり、入部誘致の準備、
その甲斐あり8名の部員、マネージャーさんの入部が決まり
当たり前があたり前になかった野球が、今、自分の目の前にあることへの嬉しさや感動や感謝の気持ちなど
あの訪問以降、度々メッセージをやり取りし、その言葉から彼女の頑張り、不安、希望、喜び、嬉しさを色々感じてきたので、
今回の単独出場が決まった時は、私にとっても大きな喜びでした。
全力プレイが未来の球児の夢や希望になる
と加古川南 内田主将の宣誓にもありましたが、彼女は置かれた場所で自分の今できる全ての力と気持ちを注いで
全力でがんばってきたからこそ、チームの存続を守り、後輩たちにも軽井沢高校野球部にも夢を繋ぐことができたのだと思います。
いつも彼女の言葉の中には「感謝」という言葉があります。
このように頑張れたのも、一番近くで見守られて来られた監督さんや先生方、周りの方々の支えがあってのことだと、
その感謝を忘れず、最後の最後まで笑顔で、笑って終わらせますと。
あの春、彼女に出逢えて何かを最後まで頑張ることの大切さや、人の温かさをたくさん感じさせていただきました。
彼女は笑顔が似合ってて、小さくて可愛らしい女の子なのですが、気持ちは1本信念を持っていて強い女性です。
そんな彼女の最後の夏、今まで叶えられなかったことが叶うように・・・
笑顔で終われる高校野球であるように・・・そう願いながら
夏に力強く前向きで、太陽に向かって咲く向日葵を彼女と重ね合わせ1枚の絵を贈りました。
その下手くそな絵を、野球ノートを書く机の上に置いて毎日見て励みにしてくれていたそうです。
時折交わすメッセージに、とても心が救われたと言葉をくれました。
開幕前日 7月7日 七夕の日
いつものようにメッセージでお話しをしました。
長野と兵庫で離れているけど、明日の開会式でぜひ空を見上げてと。
遠く離れていても、太陽ってどこからでも同じ太陽が見えるんです。
遠くからだけど、気持ちは近くで応援しているよって。
七夕の日、織姫さんと彦星さんみたい~なんて思いながら、互いの地で夏の始まりを迎えました。
とてもいい天気で、とってもとっても素敵な1日になりました。
空を見上げたらとっても素敵な空をしていたので、あの日を思い出しました。
と開会式後メッセージを送ってくれました。
今までの努力が報われた瞬間、選手たちが行進をする姿を間近に見てとても感動した様子が伺えました。
今までの色々な事を思い出しながら見ていたんだろうと思います。
遠山監督さん、小宮山マネージャーさんのブログに、この夏への気持ちが綴られてありました。
感謝~謙虚かつ大胆に~
監督ブログ
マネブロ
軽井沢高校の初戦は10日、ワクワクした気持ちとあと少しという寂しさもあるようですが、
小宮山マネージャーさんには、向日葵のように最後まで上を向いて明るい笑顔で
この夏を思いっきり楽しんでもらいたいなと思います。
そして、自分の夏が終われば終わりではない・・・
彼女は入部してきてくれた後輩たちの3年生の夏を今から楽しみにしていて、
引退後もみんなのサポートをしていきたいと、先を見ています。
まずは、5年ぶりの単独出場、遠山監督さんとの初めての夏一勝を目指して
10日の初戦を笑顔で頑張って欲しいなぁと思います。
バーチャル高校野球では、全都道府県の決勝をライブ中継されるそうですが、
長野と愛媛は1回戦からライブで試合が見れるそうです。
本当なら長野へ行って軽井沢高校の夏を観たいところですが、
なかなか難しいのでこれには本当嬉しかったです。
本当便利な世の中になりましたね~♪。.:*・
ネットの中だけど、彼女の笑顔が見られたらとても嬉しいです。
みなさん お時間ありましたら軽井沢高校の夏、小宮山マネージャーさんの最後の夏をぜひ観てあげて下さい。
asahi comより 球児ゼロから5年ぶり単独出場、グラウンドに活気、再び
松本の巻山さんが、軽井沢高校の記事や開会式の写真を送って下さいました。
昨日、明石球場のスタンドでこの写真を見て、色んなことが必然と繋がっているな~と嬉しい気持ちになりました。
巻山さん ありがとうございます。
松本蟻ケ崎の夏も、長野球児の夏も応援しています